●症状
初期の胆道がんは自覚症状がほとんどないと言われています。
主な症状は下記のとおりです。
1)黄疸(おうだん)
がんができることによって胆管内が狭められ、胆汁が流れにくくなります。狭められた胆管より上流(肝臓側)の胆管は圧力がかかり拡張し、胆汁が胆管から逆流して血管の中に入るようになると、血液中のビリルビン濃度が高くなり、皮膚や目の白い部分が黄色くなります。これを閉塞(へいそく)性黄疸といいます。
①白色便
胆汁が腸内に流れてこなくなると便の色が白っぽいクリーム色になります。黄疸は程度が軽いとなかなか気が付きません。便の色が白っぽく変化したことで、はじめて症状に気が付くこともあります。
②黄疸尿
血液中のビリルビン濃度が高くなると、尿中に排泄(はいせつ)されることにより、尿の色が茶色っぽく、濃くなります。尿検査でビリルビンを確認することで黄疸の有無がわかります。
③かゆみ
黄疸が出ると皮膚のかゆみも同時にあらわれることが多く、これは胆汁中の胆汁酸という物質がビリルビンと一緒に血管内へ流れるためです。
2)腹痛
みぞおちや右脇腹に痛みが出ます。
3)体重減少、発熱、食欲不振、全身倦怠(けんたい)感
体重減少、発熱、食欲不振、全身倦怠感は胆管がんに限った症状ではありませんが、これらの症状はがんの進行に伴い、出てくる可能性が高くなります。症状が長く続く場合は医師にご相談ください。